FXでデイトレを行うときは、取引業者ごとの違いを認識しておくことが大切です。
一瞬の判断が利益と損失に繋がるデイトレードだからこそ、細部まで注目する必要があるのです。
一般的なFX会社は相対取引で、トレーダーが出した注文をFX会社のディーリングデスクが引き受けて、ディーリングデスクから市場に売却します。
そのため注文を出してから約定するまでわずかなタイムラグがあるだけでなく、FX会社によっては市場価格とは異なる価格を提示されることがあるのです。
デイトレードではわずかな価格差が利益額に直結するため、相対取引だと損をする可能性があります。
一方で、最近は相対取引ではなく市場に直結したNDD方式を採用しているFX会社が増えてきました。NDDはNon Dearing Deskの略で、その名の通りFX会社のディーリングデスクを通さず直接市場に注文を通す方式です。ディーリングデスクを通さないため市場価格がそのままトレーダーに提示され、約定までのタイムラグもありません。
デイトレードに向いているのはこのNDD方式なので、取引口座を開設するときはNDD対応の業者を選ぶようにしましょう。
FXデイトレの業者選びは「スプレッド」に注目
取引を行うためには必ずFX業者に取引口座を開設しなければなりませんが、初心者の場合は相対取引かNDDかという約定方式だけではなくスプレッドに注目することも忘れてはいけません。
スプレッドとは売買する通貨ペアの売値と買値の差額のことで、FX会社が独自に数値を決めているためスプレッドが低い業者と高い業者があります。
デイトレードやスキャルピングはポジションの保有期間が短いため、利益を増やすために売買回数が多くなります。
するとトレードを行うたびにスプレッドを支払うことになり、スプレッドが高い業者だとトレードをするたびにコストがかさみます。スプレッドは日本円にするとごくわずかな金額ですが、積み重なると利益を圧迫するのです。
かといって、単純にスプレッドが低い業者を選べば良いのかというとそうではなく、約定能力やチャートの使いやすさなどを総合的に勘案して選ぶことが大切です。
また、スプレッドはその額が固定されているわけではなく相場の動きによって変動することが一般的です。
市場の値動きが激しいときはスプレッドが高くなる傾向があるため、様々な相場状況において通常通りのスプレッドを提示してくれるか否かということも重要な判断材料になります。